ひめくり日記, 本・紙もの, 陶磁器・ガラス・鉄器

釜定さんの本。

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『南部鉄器のある暮らし 釜定の仕事』(発行/青幻舎)

岩手・盛岡の南部鉄器を代表する工房のひとつ、「釜定(かまさだ)」さんの本が7月末に出版されました。
ご存じの方も多いと思いますが、釜定さんは当店より徒歩5分ほどの位置にあって、お客さまから場所を聞かれたり、「釜定さんも見てきました」とか「これから行ってみたいと思います」とかお聞きすることもよくあります。

 

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紺屋町のメインストリート沿いにある店舗、その奥が工房で、お店のほうでは鉄瓶をはじめ、鍋やパン、オーナメントなどの小物をたくさん見ることができます。
そこで見ることのできるものがすべてと言っていいと思いますが、今回出版された本で紹介されています(※)。

南部鉄器についての概要や盛岡の街並み、「釜定の仕事 暮らしの道具」(※)として約50ページにわたって釜定さんの鉄工芸品が紹介されています。
また、工房の様子や歴史、鉄瓶の製造工程など、南部鉄器について、釜定さんについて、多くのことを知ることのできる一冊になっています。
さらに、掲載されているものの価格表まで付いていて、これには驚きました。

本のプロデュースをされたのは、盛岡のご出身で現在は東京のdesignshopオーナーの森 博さんで、森さんが書かれた「はじめに」を読むと、出版社の担当の方、カメラマン、デザイナーの皆さんが偶然にも岩手のご出身というチームで作られた本とのことで、なんだかそれも岩手県民的にうれしかったりしました。

 

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店内の写真は、紺スタの情報掲載用に以前撮らせていただいたもの。
感覚的に、南部鉄器の愛用者は全国的に増えているんじゃないかなぁと思うのですが、釜定さんをはじめ、伝統を守りながらも洗練されたデザインのものを作り続けているのが理由のひとつだと思います。

「いつかは南部鉄瓶を使いたい…」と思っている、南部鉄瓶を見たい時に見ることができることの多い岩手の皆さま、こちらの本を読んでみたり、お店をのぞいてみたり、お話してみたり、ついでにひめくっていただいたりして(笑)、ぜひ前向きにご検討されてはいかがでしょうか?

今は暑い毎日ですが、いずれ温かいものが恋しい季節がやってきますし、そうは言っても実は秋冬だけでなく年中使うアイテムだと思いますし。
お手入れが心配で…という方には、そんなことないです!という話を熱く語らせていただきますので(笑)、よろしければお声がけくださいませ。