ひめくり日記, 本・紙もの

本のご紹介。

本日、店主Mさんはまさかのバタバタな日(システム障害とかなんとか…)。
久しぶりにおすすめしたい本を2冊ご紹介したいと思います。

まず1冊目。

P3140009月金帳 2020 April-September 第1集

著者 石田千 牧野伊三夫
装画・絵 牧野伊三夫
装幀 有山達也、中本ちはる(アリヤマデザインストア)
発行者 上野勇治
発行 港の人

なかなかご紹介できずにいましたが、こちらは鎌倉にある出版社・港の人でweb連載している往復書簡「月金帳(げっきんちょう)」。週のはじまり月曜日と週の終わりの金曜日に、作家の石田千さんと画家の牧野伊三夫さんのお二人で交互に書き綴られている連載。

コロナウイルスにより緊急事態宣言が発令し、人々が外出を控え、家に籠りはじめていた頃にはじまったもので、今でも連載は続いていますが、2020年4月から9月までの約半年間を一冊にまとめた第1集です。

美術同人誌「四月と十月」の発行人でもある牧野伊三夫さん。
当店でも昨年の6月~7月に『「四月と十月」創刊20周年記念展 巡回展@盛岡』を開催、ここ数年はTシャツ展などにご参加いただいたりもしています。

店主Mさんが前にブログで少しご紹介したことがありましたが、こちらの連載「月金帳」2021年5月に当店でのTシャツ展のことも書いていただいたこともありました。

作家と画家ならではの感覚で、おふたりが家に籠っていた日々のことを報告しあうという、このやりとりを読んでいくうちに家や近所での楽しみ方だったり、装画や絵も含めて、読む側もあたたかい気持ちになれそうです。

 

続きまして2冊目。

P3140008のうじょうにすむねこ(絵本)

作 トラネコボンボン なかにしなちお
装丁 サイトヲヒデユキ
発行人 野村敦司
発行所 小学館

料理人でもあり、イラストレーターとしても活躍されているトラネコボンボン なかにしなちおさんは、倉敷意匠計画室さんと作られている商品を当店でも取り扱わせていただいていますが、店主Mさんによりますと、実は今までご紹介する機会が少なかったようです。

こちらの作品は主人公はタイトル通り、農場にすむねこ。このお話には、農場にすむいろいろな動物が登場。
トラネコボンボンさんならではの世界で表現されていて、表紙カバーは箔押しだったりと、贈りものとしても喜ばれそうな、子供も大人も楽しめる一冊だと思います。

 

ちなみに、今日ご紹介した2冊の装丁を担当されている方々、アリヤマデザインストアさんとサイトヲヒデユキさんが今までに作られている本は、私の場合、担当されていたと分かっていて気に入って選ぶこともありますが、知らずに選んでいたりすることも多いデザイナーさんだとある時、気が付きました。

今は電子書籍やWeb連載などもある世の中ですが、本の内容はもちろんのこと、表紙カバーが素敵でまずは気分が上がり、カバーを外した時に見ることができる表紙がこれまた素敵だったり、さらには見返し部分や扉部分(細かくてすみません!)が紙質も含めて素敵だったりすると、2度・3度喜びが!という感じで嬉しくなってしまうことがあります。

今回ご紹介した2冊の装丁もそれぞれが素敵で、どちらも大切にしたくなりそうな本のような気がします。

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明日15日(水)・16日(木)は定休日です。
また週末にお待ちしております。

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2022年3月15日 | ひめくり日記, 本・紙もの