ひめくり日記, 展示会の様子

それぞれの盛岡スヌード その1

10/6(金)から開催している「Morioka Snood 2017 新作受注会」。
連休中は多くの方が足を運んでくださいました。

今日と明日の2回に分けて、それぞれの盛岡スヌードをご紹介していきたいと思います。
内容は、まちの編集室HP内の【te no te】のページから転載しています。
それぞれの特長や工房・作家の紹介も含め、わかりやすくまとめられていますので、
ご興味のある方にはぜひお読みいただければと思います。

 

蟻川工房さんのMORIOKAスヌード

013

経糸緯糸のすべてに手紡ぎ糸を使っています。袋状に仕上げたボリューム感たっぷりの作品。2017年の新作は経糸に白、オレンジ、ブラックの糸を織りこみ、アレンジを効かせています。
周囲180センチのロングスヌードは、長さを生かして一重に巻いてもぐるりと二重に巻いても、首元をスタイリッシュに印象づけます。
男女それぞれ自由にお使いください。

蟻川工房染織家で柳宗悦の甥である柳悦孝に師事した故・蟻川紘直さんが昭和45年に設立。及川全三の弟子だった母・福田ハレさんと妻・喜久子さんらとともに、服地、ストール、マフラーなどを製作。平成10年に紘直さんが亡くなったあとは喜久子さんが工房を引継ぎ、平成20年から伊藤聖子さんが代表を務めています。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

中村工房さんのMORIOKAスヌード

原毛のざっくりとした肌触りを生かしたスヌードは全て1点もの。
1本の中には、つくり手の遊び心を加えたさまざまな手織りの技が組み込まれています。

011010

2017年の新作は、彩り鮮やかなピンクとブルーのスヌードが登場。それぞれ、ベースカラーに合わせて織りこまれた数色のサシ色がアクセントになっており、巻き方で表情も変わってきます。

009

更に、ワインカラーのスヌードも登場。両サイドに長いフリンジはムカデをあしらった巻き方で表情も変わってきます。
いずれも自由な発想あふれる、中村工房ならではのスヌードです。

中村工房さん大正8年創業。創業者の中村ヨシさんから4代目を引き継いだ和正さんまで代々家業として工房を営んできました。現在は中村家3人のほか、女性スタッフ2人の5人体制。また、以前働いていたスタッフに糸紡ぎと織りを外注しています。商品はマフラーやストール、ショールのほか、アクセサリー、作家とコラボレーションした帽子やバッグなども行います。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

みちのくあかね会さんのMORIOKAスヌード

004

手紡ぎ手織りの風合いを守り続けるみちのくあかね会。2017年の新作は、メリノを主にしたダークブラウンのスヌードです。
平織りをベースに杼を変えながら3種の糸を浮き織りにする技術を駆使し、立体感ある作品に仕上げました。
赤とブルーがアクセントになっており合わせやすく、男女問わず使える1本です。

みちのくあかね会さん昭和33年、戦争未亡人の自立支援のための授産施設として当時の市会議員横田チエ氏らが中心となって「盛岡婦人共同作業所」を発足。同作業所でつくったホームスパンを販売する会社として、昭和37年に株式会社みちのくあかね会を設立しました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

いかがですか?どれもすてきでしょう?
今日ご紹介した盛岡スヌードはすべて“ホームスパン”。
羊毛を手で紡いだ糸で手織りしたもの。
どれもフワッと軽くてあたたかい!
ぜひ実物を見にいらしてください、そして巻いてみてくださいね。

2017年10月10日 | ひめくり日記, 展示会の様子