ひめくり日記, 展示会の様子, 染織物・フェルトなど

富樫さんと菅川さんの二人展、後半スタートです。

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富樫由紀子さんと菅川恵梨さんの二人展【Fusion of deifferent materials】は、今日から後半がスタートです。

上の写真は、富樫さんのマットと菅川さんの壁掛けブロンズレリーフ・シカ(下)、同じくブロンズレリーフの花(右)。
レリーフにはそれぞれ富樫さんの用意した羊毛の飾りが加わってあたたかみが増しています。
今回、富樫さんの作品の多くは、経(たて)糸が麻ラミー糸、緯(よこ)糸が羊毛(ロムニー、スカンジナビア、ウェルシュ、チェビオット など)の手紡ぎ糸で織られています。
織り方にも手間暇が掛けられていて、一色に見える部分がよく見ると微妙に濃淡をつけていたり、色が切り替わる部分をひと手間掛けて合わせるようにしていたりします。
織りの知識のある方が展示をご覧になると、皆さん「手が掛かっている」とおっしゃいます。
普段はマフラーなどの制作が多いので、この機会に多くの方にご覧いただけたらうれしいです。

今回の作品と展示について、富樫さんにも言葉を綴っていただいたのでご紹介したいと思います。

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前回の二人展でとても印象的だったのが、菅川さんが作った動物たちです。
空想の中から出てきた愛らしさでいて、凛とした存在感がある姿に、動物たちが生きるおとぎの国の風景を、織物で表現したいと思いました。

菅川さんとご一緒するならば、きっと少しおかしいくらいのデザインが調度いいと思い、夜の森なのに空は赤くしたり、いろんな縞模様で流れる水を表してみたり、自分のワクワクする気持ちも織り交ぜながら楽しく作りました。

普段の制作がホームスパンなどの使えるものなので、機能や生活に合う様に、と頭でっかちなのが解放されるようでした。経糸に緯糸を織り込んでゆくのは同じ作業なのですけれど新鮮です。

緯糸は羊毛の手紡ぎ糸を使っているので、布の表面の毛羽立ちがとても綺麗で(混毛で繊維がいろいろです)見た目にも、素材から受ける暖かさを、たくさん感じることができます。

私のものづくりの中央にあるのは、あたたかさがあることです。温度を感じていただけますように。

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明日12/30(土)は富樫さんが在店予定です。
寒そうですのであたたかくしてお出かけください。

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