ひめくり日記, 展示会の様子

お椀の話とお箸と箸置きのご紹介。

【お椀とお箸と箸置き展】でご紹介しているお椀はすべて漆器。
いずれも仕上げには国産の漆が塗られた、美しいお椀ばかりです。
漆器は経年変化を楽しむことのできるうつわ。
陶器でも木工品でもそうですが、漆器の経年変化は「へぇ~~」っと思うぐらいの変化だと思うので、今日はそのことを書いてみたいと思います。

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先日ご紹介した佐々木暢子さんの「まり椀」。
右は新品、左は数年使用したものです。
溜(ため)は経年変化で下に塗られた朱(しゅ)が透けてきて、明るめの色に変わっていきます。
また、洗った後にやわらかい布などで拭きとる、それを続けているといつのまにかツヤが出てきます。
上の写真を見ていただくとわかるとおり、撮っている人物が写り込むほどのツヤ。
朱のお椀のほうは色の変化はそれほどなく、やはりツヤが出ます。
いずれもある日突然変化するわけではないので、“いつの間にか”ではありますが、ツヤが増していくお椀には愛着が湧くのではないかな~と思います。

さて、今日はお箸のご紹介をしたいと思います。
皆さんからお箸が届いていますが、楽しみにされていた方も多いと思われるのが田代 淳さんの絵付けのお箸。

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真ん中のお箸は朱の塗りのお箸(23cm)です。
両脇の黒っぽく見えるお箸(21.5cm)は拭き漆なので、よく見ると少し木目が見えます。
左の4膳はシカ、右の2膳はキリンです。

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キツネ(上)やオオカミも。
こちらも拭き漆のお箸で、長さはいずれも21.5cmです。
田代さんの描く動物たちはかわいすぎず、でもどこかおもしろい。
そんなお箸を使っての食事の時間は楽しい時間になると思います。

 

【お椀とお箸と箸置き展】が始まって最初の週末が過ぎました。
予想はしていましたが、箸置き好きの方はやはり多いようで、お品物によっては完売するものも出てきました。

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斉藤幸代さんの型打ちの美しい箸置き。
左の正方形っぽい「豆角」は完売しました。
手前の「星」は残り一点です。

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昨日のブログに載せたるちゑさんの箸置きも、数はあまりありませんので気になっている方はお早めにどうぞ~。

 

クリスマスは明日ですが、昨日今日がクリスマスっぽい過ごし方(って何ですかね、ケーキを食べる、とかのイメージです)をされている方も多いのでしょうか。

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ちょっとクリスマスっぽい写真を。
サブールさんのシュトーレンです。おいしかった!
一日早いと言われるかもしれませんが、メリークリスマス🎄

 

2018年12月24日 | ひめくり日記, 展示会の様子