ひめくり日記, 展示会の様子

【お椀とお箸と箸置き展】は残すところ5日です。

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今日の岩手日報18面で【お椀とお箸と箸置き展】のことをご紹介いただきました。
写真を載せるにあたり、年齢を黒塗りにすればよかったって、SNSに投稿してから気づきました(笑)。

手に持っているのは自分が実際に使っているお椀です。
今回の展示では、使い込むとこんなふうに変わっていくというのを知っていただこうと、ツヤツヤのお椀も一緒に展示しています。

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すでに一度載せた写真ですが、右が未使用のお椀、左が数年使用しているお椀です。
使い込んでいくうちに、経年変化でこんなふうにツヤが出てきます。
実は最初の頃は、洗った後はほかのうつわと同じように自然乾燥をしていました。
その頃は、色は明るくなってきたけれどツヤはさっぱりだなぁと思い、そうかやっぱり洗った後の拭き取りが大事なんだなと身をもって体験し(笑)、そこからは拭き取るようにしたらこんなふうにツヤツヤになりました✨

昨日のブログでは、漆器は焼き物のうつわと比べると軽いということ、熱いものが冷めにくいということを書きました(ちなみに冷たいものもぬるくなりにくいです)。
そして経年変化を楽しむことができる。
良いところがいっぱいあるので、特別な日に使うものではなくぜひ日常使いされるものになってほしいなと思います。

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今日はもうひとつおすすめの、スプーンをご紹介します。
左から、安比塗漆器工房さんの半塗りスプーンの小、大、真ん中は東北巧芸舎さんのスプーン、右の2本は漆工房~朱楽~佐々木暢子さんの削りカレースプーンと削りデザートスプーンです。
暢子さんのスプーンは裏側の削りに特長があるので、デザートスプーンは裏側を上にして撮りました。

漆塗りのスプーンは本当におすすめで、何より感触がいいのです。
軽くてなめらかで、歯に当たったとしても全然気にならない。
お椀も口をつけて使うものなので口触りの良さは感じると思いますが、スプーンはさらに口の中に入れるものなので、これは使ってみないと伝わらないとは思いますが、使い心地が本当にいいのです。
私は毎朝のヨーグルトは必ず漆塗りのスプーンを使って食べています。
カレーなどにも使いますが、その時はお皿がざらついていない、ツルッとした質感のお皿を選ぶようにして、スプーンがなるべく傷まないように、というところを気をつけています。

ザラッとした土っぽいうつわで漆塗りのスプーンを使ったら、木のほうが弱いので傷みます。
漆器を使う上での注意点のひとつとして、たとえばスプーンであればうつわはツルンとした表面のものを使ってスプーンが引っかかったりしないものを選ぶ。
それで言うと漆器と漆塗りのスプーンであれば相性は◎です。
お椀であれば、食後、流しに運ぶときにお茶碗と重ねたりしないほうが傷などはつきにくいかと思います。
洗った後も漆器の上にお茶碗を重ねていくよりは、ほかのうつわは自然乾燥させるにしても、漆器だけは最後に洗ってすぐに拭き取って定位置に置く、というような感じで使うと傷みにくいと思います。

ご家族暮らしで、なかなか家族全員でそれをやるのは難しいという場合もあると思います。
なので、できそうだなと思うことは実践して、無理そうだなと思うことは見送ったり妥協したり、それでもいいと思います。
いつかは絶対…と思っていることは、きっとそのタイミングも来るかと思いますので。

なんか少し熱くなってしまいました(笑)
ちなみに土っぽいうつわでカレーなどを食べることももちろんあります。
そんな時は金属のスプーンで。使い分ければいいことですからね。

 

明日1/9(水)は1/3(木)の代休をいただきます。
そして明後日1/10(木)は定休日です。
定休日明けの1/11(金)から、【お椀とお箸と箸置き展】は残すところ5日の開催です。
ご興味がありましたら、週末などぜひお越しください。

 

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休みは姫と栗とまったりするぞ~といきたいところですが、とりあえずパソコンのメンテナンスなど、行くだけでエネルギーが擦り減る場所へと行くことになっております。
でもパソコンなしではにっちもさっちも行かないこのご時世、いたしかたないですね。
「にっちもさっちも」って久々に使ってみましたが「二進も三進も」って書くんですね(変換で出てきました)。
そういえばそうだったっけか…もう日々ものすごい勢いでいろんなことを忘れていくので覚えたことがあったかどうかすらも思い出せません(笑)

それでは、1/11(金)以降もお待ちしております。
また連休の方も多いかと思いますので、時間つぶしにでもぜひ(笑)

2019年1月8日 | ひめくり日記, 展示会の様子