ひめくり日記, 展示会の様子, 陶磁器・ガラス・鉄器

弁造さんのエスキース。

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「エスキース」という言葉は、フランス語でスケッチや下絵のことを意味するそうです。
美術関係の方には身近な言葉なのだと思いますが、美術と無縁、もしくはそれほど近いとは言えない人にとっては初めて聞くという方もいらっしゃると思いますっていうか自分もそうでした。

上の写真はなるほどエスキースであるなというのがわかりやすい一点。
チラシか何かの裏に描かれています。

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こちらには「ノドヌール」の文字。
忘れないように書き留めたのでしょうか。

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このエスキースはほかのものと雰囲気が異なります。
ちょっと外国の女性のような…
奥山さんが「モデルは誰か?」と聞くと「モデルはいない。すべて想像で描いている」というのが繰り返された会話だったそうです。

 

井上弁造さんのプロフィールをご紹介します。

井上弁造(1920-2012)
大正9年 北海道総富地(そっち)に生まれ、数え年7歳で総富地尋常小学校に入学。16歳で中徳富(なかとっぷ)高等小学校を卒業。その後は家事を手伝う。父は農産物検査員の傍ら小作農を営む。19歳の春に現在地(当時は作り枯らしの荒地)に入植。自分は夏、農業の手伝い、冬は叔母の家のある東京で洋画を学ぶ。戦中、兄と弟が兵役、自分は2ヶ月の教育招集で家を守って終戦を迎える。戦後は出稼ぎや日雇いと忙しく絵を描く時間も少なく70歳で体調を崩す。今88歳、もし一度個展をひらくことが出来たら幸いです」(2009年、当時88歳の弁造さんが自らの略歴を記す)

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今週は、12/18(水)が第3水曜日ですが営業いたします。
12/19(木)は通常どおり定休日となります。
よろしくお願いいたします。

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先日、あっという間に完売してしまった真坂人形の「ネズミ小僧」がまさかの追加となりました!
欲しかった~~という方はぜひどうぞ。