お知らせ, 展示会情報

4/20-5/1 渡邊 葵 展「春ノ月」

DM絵柄面

渡邊 葵 展「春ノ月」

4/20(金)~5/1(火)10:30~18:30 ※最終日は16:00まで
作家在店日:4/20・21・29 会期中の休み:4/26(木)

 

海鼠釉の青、白釉の白、マットな金や銀など
葵さんの作品は「月」との相性が良いと感じます。
色や形で「春ノ月」をお楽しみいただけたらうれしいです。
皆さまのお越しをお待ちしております。

 

渡邊 葵 Aoi Watanabe

1980 秋田県角館町白岩に生まれる
2005 岩手大学大学院教育学研究科(美術工芸)修了 父・渡邊敏明に師事
2009 京都府立陶工高等技術専門校研究科修了 同校講師
2011 和兵衛窯にて制作活動

 

【葵さんのHPより】

秋田ならではの土と釉薬で、器、陶製アクセサリーを作っています。

わたしが作っています白岩焼(しらいわやき)というやきものは、
海鼠釉(なまこゆう)という味わい深い青い色の釉薬が特徴です。
これは秋田に江戸時代からつづく、地元産の赤い土と、
地元産のお米「あきたこまち」のモミの灰を釉薬に使う、土地に根差したやきものです。

海鼠釉を生み出す窯元は、日本全国、東北や九州に現在もたくさんあり、
ルーツをたどれば中国・韓国に行きつく、伝統的な釉薬です。
そのなかでもこの白岩焼の海鼠釉は、雪国・秋田ならではの特徴があるように思います。
長い長い冬のあと、雪がとけて大地の色が少しづつ見えてくる時期の、
秋田の人々の春を待ちわびる気持ちがつまった
「大地の赤土と青白い名残りの雪」の心象風景と重なるからです。

秋田の長い長い冬は、作ったものも凍る、釉薬も凍る、
やきもの作りにとっては効率の悪い土地です。
しかし、急ぐことのできない時間のなかで、ゆっくりと考え、丁寧にものを作る、
それはなにごとも効率優先の現代において、時代遅れであると同時に、貴重なことであると思います。

じっくりと時間をかけた雪国ならではのあたたかさのつまった作品を、
使ってくださる方の日々の生活にお届けできたらと思っています。

 

白岩焼和兵衛窯 渡邊 葵

 

 

 

2018年3月3日 | お知らせ, 展示会情報