ひめくり日記, 展示会の様子

葵さんの個展は後半へ。

今日は水曜日で、本来であれば定休日なのですが、ワケあってのんびり営業しました（ワケは昨日のブログに書きました笑）。

本当にのんびりしていたので（特に午前中は）、渡邊葵さんのぐい吞みをちゃんとご紹介できる時間ができました。
今回、圧倒されるぐらいたくさん（100点超え）のぐい吞みをご用意してくださって、形で分けると7種類、それぞれ海鼠釉と白釉があるのでざっと14種類にもなりました。
それでもって一点一点表情が違うので、お気に入りのぐい吞みを選びにいらした方は大いに悩んだのではないでしょうか。

葵さんが、ご自身のSNSに書かれていた文章を転載します（写真はこちらで撮ったものです）。

－酒器をテーマとした今回の展示。作りに作ったぐい呑み113点は種類も多く、なにか名前を付けて分類したいなと思い、盛岡弁の命名をしてみました。写真一枚目から、「のまさる」、「よっだぐれ」、「はがいぐ」、「えっくれ」、「でんでぽっぽ」、「かさっと」、「べぁっこ」です笑
「はがいぐ」は標準語では「はかどる」ですが、転じて「お酒がはかどる・進む」の意味で秋田県民もよく使う言葉。「のまさる」＝「つい呑んじゃう」は盛岡のひとと呑むととよく聞く素敵ワードです。
ちなみにぷっくりした丸いぐい呑みにつけた「でんでぽっぽ」は「ほっぺたがふっくらして可愛い赤ん坊」の意味だそう。ぜひぜひはがいっていただきますように！－

（写真は初日のものと今日のものが混ざっていて、写っていてももうないものがありますことをご了承ください。）

「のまさる」

これは盛岡の人なら誰でもわかるかもしれませんが、葵さんの書かれているとおり、つい呑んでしまう、呑めてしまうという感じの意味。
容量は「えっくれ」と同じくらいで50ccは入ります。
今日現在、残っているのは白釉の一点のみになっています。

「よっだぐれ」

「酔っ払い」という意味。
自分ではあまり使うことはありませんが、昔、会社の飲み会の時に誰かが「よっだぐれでらじゃ」みたいなことを言っていたような気がしてきました。笑
容量的にはこの酒器が一番多く入ります。

「はがいぐ」

これは聞いたことがなかったです。
「はかどる」という意味だそうで、葵さんの話によると秋田でもよく使われるとか。
大きさは「よっだぐれ」と「のまさる」・「えっくれ」の間という感じ。

「えっくれ」

文字で見ると一瞬わからなかったのですが、調べてみたら「たくさん」とか「いっぱい」「随分と」という意味のようで、そのニュアンスで「いいくらい」が訛って「えぇっくれ」→「えっくれ」になったのかなと思うと納得しました。
たぶん、会話の中で「えぇっくれ呑んだじゃ」とか聞けば意味はわかるはず。
50ccは入るとのことですが、一点一点のサイズが少しずつ違います。

「でんでぽっぽ」

これまた初めて聞きました。
葵さんの調べた「ほっぺたがふっくらして可愛い赤ん坊」のように、このぐい吞みはコロンと丸みがあってやわらかい印象です。
容量は50cc以下。

「かさっと」

これも文字で見ると一瞬？となりますが、会話の中で聞いたら「少し」「ちょっと」という感じの意味だとわかる気がします。
容量は「でんでぽっぽ」より少なそうです。

「べぁっこ」

これまた文字で見た時にはちょっとわからない気がしたのですが、「ぺっこ」と同義なのでは！と思ったら急にそうかそうかとなりました。笑
調べてみると「かさっと」と同じく「少し」「ちょっと」の意味ですね。
7種類のぐい吞みの中ではこれが一番容量が少なめです。

盛岡弁については私よりRさんのほうが達者というか、わかっているし使えるしという感じで、私は両親とも盛岡出身ではないせいか、知らなかったり使い方がビミョーに合っていなかったりすることがあるようです。
間違っていたらすみません…（今日はＲさんチェックなしでブログを更新するので）。

「白岩焼和兵衛窯 渡邊葵作陶展『冷や酒と親の意見は後で効く』」は7月29日（火）16時まで。
明日7月24日（木）の定休日をはさんで、週末からは会期後半となります。
今度の週末も、皆さまのお越しをお待ちしております。

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【今日の紫陽花】

先月、桜山で撮った写真の中から。
花びらが変わっているな～と。