ひめくり日記, 本・紙もの

新しく届いた本。

最近スーパーや産直などに行くと、入ってすぐのところに梨やぶどうが並んでいたり、日が暮れるのもだんだんと早くなってきて、閉店時間近くになると鈴虫の声がきこえてきたり。
ちょっと今日は暑いと思いながらも季節の変化を感じることが多くなりました。

これから日に日に秋らしくなってくると思いますが、秋は「読書の秋」ともいいますし、そんな時に読んでみたくなりそうな本を今日はご紹介したいと思います。

P9131020 (2)
つたなさの方へ
著者 那須耕介
発行所 ちいさいミシマ社
発行者 三島邦弘

2021年の9月に亡くなられた法哲学を専門とする京都大学の教授、那須耕介さんの「京都新聞」での約2年間の連載を一冊にまとめた随筆集。

15篇を一度に読みたい方もいらっしゃるかもしれませんが、一日の静かに過ごしたい時間に一篇というように少しずつ読んでみるのも良さそうな気がする一冊です。

P9131027粉100、水50でつくる すいとん
著者 minokamo(みのかも)
発行者 片岡 巌
発行所 株式会社技術評論社

実は何度か入荷しているのですが、届いてすぐに売れてしまいまして、ちょっとご紹介が遅くなりました。

岩手だと「ひっつみ」ですが=「すいとん」なのか?
「ひっつみ」は岩手県で食べられている郷土食というイメージですが、「すいとん」は全国各地で食べられている郷土食??
細かい違いを実は私もよくわかっていなかったのですが、小麦粉を使ったおばあちゃんの味のような郷土食は時々食べたくなります。

とにかくわかりやすい分量で、生地自体の作り方はとってもシンプル。
定番の「すいとん」レシピだけでなく、同じ生地を使った和風・洋風・アジア風のレシピだったり、おやつにも!こんなにも「すいとん」の食べ方は広がるのですか!と思ってしまう食欲の秋にちょっと試してみたくなるようなレシピ集です。

P9131029昨日、店主Mさんもお知らせしていましたが、本日てくり31号が発売しました!

「てくり」の楽しみ方は人それぞれなのだと思いますが、掲載されたお店に行ってみたり、盛岡に住んでいながらよく知らなかったことを知るというのも楽しみのひとつだと思います。

最近私の場合、楽しみ方が昔と少し変わってきたかもしれないと思うことが密かにありまして。

てくり創刊号(2005年)では、学生時代の同級生のご両親のお店が載っている!となんだかうれしくなり、読者としてその後も毎号楽しみにしていた記憶があります。
何号かすると今度は○○くん家のお店だ、○○ちゃん家のお店が。
○○くんのお父さんはそういうお仕事をされてきた方だったのですねと、学生時代に全く知らないでいたこと「てくり」を通して知るという楽しみがありました。

しかし最近は、少し変わってきまして自分や兄弟の学生時代の同級生が載っていたりすることもあり、自分の親世代ではなく同世代の人たちが載っていることが増えてきていて、なんだか不思議な気持ちになる時があります。
○○くんは、あれからこういう学校に通い、今はこういうお仕事をされているのか~、そんなことを「てくり」を通して知るというのが、最近の私のひとつの楽しみになってきました。

個人的な楽しみ方を書いてしまいましたが、盛岡にお住まいの方、遠く離れたところにお住いの方、皆さまそれぞれの楽しみ方があると思います。
31号もぜひお手に取ってご覧くださいませ。

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明日14日(水)は展示替えのため臨時休業、15日(木)は定休日となっております。
定休日明けの16日(金)からは「和らかな色が和紙の上で タキタヒロコ 和紙絵展」がはじまります。
また週末にお待ちしております。

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2022年9月13日 | ひめくり日記, 本・紙もの