ひめくり日記, 日々のこと, 木工・漆・竹細工

常設展示より。

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常設展示より。

左はクラフトマンスタジオ冬扇・髙橋昌子さんの「ほりちりめし碗」、右は漆工房 朱楽~あけら~ 佐々木暢子さんの「あさがお飯椀」です。

今日は漆器の話を少し。

まず、昌子さんのうつわは磁器です。
こちらはレンジOKというのがうれしいところ。
磁器によっては食洗器がOKの場合もあります。
漆器はいずれも✖ですので、初めて使う場合はお気をつけて。

ごはん茶碗と言えば陶磁器のイメージがありますが、漆器のごはん茶碗を作っている方も時々いらっしゃいます。
漆器だと、陶磁器より冷めるのが少しゆっくりだと思います。

自分がこれを強く実感したのは、家でラーメンを食べた時でした。
それまでは陶磁器の丼ぶりを使っていたのですが、ある時漆器の大椀を買いまして、それで初めてラーメンを食べた時、いつもの感覚で食べたらアッツ!となりまして。
結構な猫舌なので熱いものには慎重なほうで、いつも食べ時を考えて(湯気や、うつわの熱さなど確かめて)いただきます。
初めて大椀を使った時、無意識にいつもと同じくらいのタイミングで食べたら熱くてびっくりしました。
というわけで、実体験として漆器は冷めにくい、あとは手に熱さが伝わってこないので持ちやすい、などがあります(逆に、冷たいものがぬるくなりにくいのも特長です)。

 

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経年変化。

右が新品で、左が私物です。
色が明るくなって、ツヤが出てきているのがわかると思います。

このお椀は、暢子さんの「まり椀」で色は溜(ため)です。
色の変化が大きいのは溜で、朱の場合、色は変わらずツヤが出ます。
ただし、ツヤは洗った後にふかないと出ません。
これも実体験です。
使い始めてすぐの頃は、ほかのうつわと同様、ふかずに自然乾燥にしていたのですが、一向にツヤが出ないことがわかって、やはりこれだけはふかないとダメかと実践していたらツヤツヤになりました。

この私物のお椀を置いていると、溜の漆器を選ぶ方が多いような気がします。
個人的には次は朱のお椀をツヤツヤにしたいなぁと検討中!

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今日は対岸で草刈が行われていました。
暑い中、ありがとうございます。